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日々の厭悪の染み付いた垂幕がはらりと落ち、舞台から奈落へ墜ちる。歓声や拍手は遠ざかり、闇に一人立つ。
シナベニアにドローイングされた沈黙と測りあえるほどの鉛筆の痕跡。その向こうに荒涼たる原野。
胎内の記憶か、幼い日にうなされた夢か、長じての幻視か。いずれにせよ脳襞に刻印され歳月に晒された残滓の すべてが、自らの分身であることを静かに同意しながら、息をつめるように眼を離せないのが梅田恭子の表現である。 - 島田誠
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梅田恭子 -月糸(にくづき いと)-
会期: 2012年11月24日(土)~29日(木)※終了しました。
12:00~19:00 火曜日は18:00最終日は16:00まで
板とわら半紙と、鉛筆のドローイングの展示をいたします。
会期中の一週間、在廊を予定しております。お近くにお越しの際には
お寄りいただけましたら、幸いです。
ギャラリー島田 ・deux(ドゥ)
〒650-0003
兵庫県神戸市中央区山本通2-4-24
リランズゲート1F
TEL/FAX:078-262-8058