梅田恭子展 - 鉛筆画と銅版画 - 新潟絵屋(新潟市中央区)

造形に関わってもう20年近いキャリアなのに、梅田さんの絵には手馴れているという印象を受けたことがない。それは、きっと一点、一点が新しい「今」を生きる梅田さんの日々の息遣いを伝えているからだろう。この「息遣い」を造形することへの戸惑い、おののき、ためらう心の揺らぎと言い換えてもよい。造形することはいつも心身ともに過酷な営為なのだ。この「揺らぎ」は見つめられ、なぞられながら、掻き傷のような線になって刻まれていく。そして誰もが、その清浄な心奥からの表現を前にして寡黙になる。厳しさに触れて言葉を失いながらも、一方で射られた心を治癒してくれるかのように宿された柔らかく、温かい抒情にも満たされて詠嘆の声を上げる。そして、カタルシスを得る。  小見秀男

梅田恭子展 ・ 企画:小見秀男(新潟絵屋運営委員 美術学芸員)
2014年11月12日(水)~11月20日(木)
※終了いたしました。
午前11時~午後6時 ※最終日は午後5時まで

板やわら半紙に描いた鉛筆画と、銅版画を展示いたします。どうぞ、よろしくおねがいいたします。

※12日(水)から16日(日)まで在廊いたします。絵屋便11月号にて、お知らせをさせていただきましたが、都合により、20日(木)は、不在にいたします。まことに申し訳ありません。
みなさまのお越しを、こころから、お待ちいたしております。

新潟絵屋
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