中日新聞朝刊にギャラリーA.C.S開催中の個展『影をはこぶ』の展示情報が掲載されました。以下引用いたします。
『 ◇梅田恭子展「影をはこぶ」(ギャラリーA.C.S=名古屋市中区栄1。21日まで。日、月休み)
銅版画をメーンに描画も発表する梅田の名古屋での八回目の個展。今年制作したドローイングとモノタイプ作品、約三十五点を展示する。モノタイプとは版画の一技法。梅田は銅版に油絵の具やインクなどでイメージを描き、乾き切る前に湿らせた紙を載せプレスし、転写させる。
銅版画の黒い線の美しさに魅せられる梅田には線を引く、絵を描く行為は生きている証。音や匂い、風など目に見えない何かへまなざしを向け、今ここに存在するとはどういうことか、突き詰め続けて描く。「線が教えてくれる」
作品にはガソリンを直接垂らしたり、絵の具の希釈に使ったりする。薄められた絵の具の際(きわ)は輪郭の一つとなり、自身の線と対話する存在として生きていく。「湿曜」=写真=は、雨の降り続く外の世界が自身と浸透し合うイメージ。流れ落ちる絵の具、鉛筆の線、指で置く色・・・。滝のようにも人の後ろ姿のようにも見える。私には涙、の存在が心に宿った。一九七一年東京都生まれ。埼玉県川口市在住。 (村)』
執筆:野村由美子氏(中日新聞文化部記者) 中日新聞朝刊 2015.11.11
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梅田恭子 『影をはこぶ』 - モノタイプとドローイング - 企画No.378
会場風景動画 (YouTube / ギャラリーA.C.S提供)
会期: 2015年11月7日(土)~21日(土)
11:00~18:00 最終日は17:00まで
日・月休み ※終了いたしました
ギャラリーA・C・S
〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄1丁目13-4 みその大林ビル1F
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