密やかな声、幽けき声こそ、心に染み入り、消え行くような響きが、消えてしまったあとも幻聴のように残る。
梅田さんの作品は見入った瞬間に眼は捉え られ、脳に送られた感覚はにわかには慰藉されることなく浮遊する。しかし、いつまでも幻視のように残る。その不思議さは麻薬のように切れそうな抹消神経を 慰藉する。
月糸(にくづき いと)-の月は漢字の偏の称。肉を纏った人間の存在に絡まりついた糸。
糸は様々な有様(ありよう)の象徴。繋いだり、縛ったり、縺れたり。その軋みが音もなく哀歌を奏でる。
島田誠
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梅田恭子 -月糸(にくづき いと)-
会期: 2012年11月24日(土)~29日(木) 終了しました。ほんとうにありがとうございました。
12:00~19:00 火曜日は18:00最終日は16:00まで
ギャラリー 島田・deux(ドゥ)
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