-開催中- 梅田恭子『脚のある池』 5月7日~19日 日本橋・ギャラリー砂翁

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東京 日本橋 ギャラリー砂翁にて 蜜蝋画と銅版画の作品展がはじまりました。
※5/19で終了しました。

ギャラリー砂翁アクセスmap

最寄は三越前駅ですが神田駅南口から駅前の通りを左へ、交差点『今川橋』を左折
国道17号(中央通り)を直進500m、
『木屋』(三越劇場向い)の交差点を左折します。徒歩約15分ほどです。

東京駅からも、新しくなった『日本橋口』をでて直進、常盤橋を渡り、明治29年に建てられた日本銀行の脇(江戸桜通り)を通って、徒歩約20分ほどです

新潟日報 『あーとぴっくす』 田代草猫氏 展示レビュー 

あーとぴっくす

妙に懐かしい言葉以前の情景

梅田恭子「ディム、ソノ音」―銅版画 板に鉛筆画―
(2010年3月2日~10日 新潟絵屋)

字がうまいとか達筆である、ということではないのだけれど、梅田さんの書く文字は美しい。ひらひら落ちては消える春の雪のよう。タイトルの「ディム」と は「薄ぼんやりとした」という意味だそう。でも梅田さんの作品自体は案外ぼんやりなどしていない。
時として天体望遠鏡で撮影された、はるかかなたの天体のように。或いは顕微鏡のプレパラートに蠢
(うごめ)く微生物の姿にもみえる作品は、そのどちらでもなく、梅田さん自身の心。それも文字や言葉になる以前の、感情の動きがそのまま描かれたものなのだろう。
明確な輪郭を与えたら、どんどんウソになってしまう細やかな、しかし確たる感情の流れは、胎内のような薄闇に生まれ、成長し、暴発し、流動し、収斂
(しゅうれん)し、また薄闇に消えていく。梅田さんの作品を言葉にするのは難しい。言葉以前の情景だからか。でも初めて目の前にした作品なのに、どこか遠い昔、その風景をみたことがあるような既視感、妙な懐かしさを覚えるのは、自分の内にも存在した心の中の情景だからなのかもしれない。
雪片のひとひらずつを記録し続けた学者がいた。梅田さんもまた、自分が存在しているその一刻一刻の感情の記録をし続ける。雪は無音のようでいて雪の降る 音というのは、やっぱりある。「ソノ音」というその音も無いようでいて、確かにある音なのだろう。以前、作品をみた時、無音のようでいて流れ続ける音があ る、と思ったが、梅田さん自身もその音を聴いていたのか。
 

田代草猫(俳人)

新潟日報(朝刊・2010年3月1日) 新聞社と執筆者の許可を得て転載

2010年3月2日~10日 『ディム、ソノ音』 新潟絵屋

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ディム、ソノ音  企画:上田浩子

会期:2010年3月2日(火)~3月10日(水)11:00~18:00
※最終日は17:00まで・会期中無休  
終了しました

銅版画と板に描いた鉛筆画を展示いたします。

また、
銅版画詩画集『眠ルカ、空』(大阪・天音堂ギャラリー刊 2009年 限定9部)
も、併せて展示いたします。
『眠ルカ、空』は銅版画作品のあわいに詩片の挟まった17葉の物語です。

新潟での六年振りの作品展です。

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